健康人生楽天主義
■2.空気
日本や世界中の空気が汚染されています。特に人口が500万人以上の大都市では深刻な大気汚染、排気ガス、ディーゼルエンジンの排気ガス粒状物質、アスファルトの粉塵公害、などが問題になっていますがその中でも特に健康被害が著しい、アスベスト塵肺公害に焦点を当てて見ましょう。

アスベストとは?
アスベストは石綿(いしわた)とも呼ばれます。石綿という名前のとおり、綿のように柔らかな繊維ですが、鉱物の一種で、火にくべても燃えません。アスベストという言葉は、「消すことができない」あるいは「永遠不滅の」という意味のギリシャ語に由来しています。

アスベスト繊維は非常に細い繊維なので、吸い込むと気管から気管支、さらに肺の一番奥の肺胞にまで入り込み、がんをひき起こすおそれがあります。アスベストは、発がん物質なのです。

アスベストによって起こるがんとして、はっきりしているものが二つあります。 一つは最近急増している肺がんです。もう一つは悪性中皮腫といって、肺のまわりをおおっている薄い胸膜(肋膜)や腸のまわりの腹膜にできるがんです。肺がんはいろいろな発がん物質で起こりますが、悪性中皮腫の原因はアスベストだといわれています。

アスベストは身近な発がん物質です。建材をはじめ3000種類もの用途に使われ、私たちの身の回りにあふれています。非常に細い繊維なので、空気中に飛散すると、なかなか落ちてきません。風に乗って2500キロメートルも飛んで行ったという報告があるほどです。肉眼では見えず、臭いもしません。放射能なら測定器で簡単に計ることもできますが、空気中に飛散したアスベスト繊維の測定は素人には困難です。自然界ではほとんど分解しないので、環境中にどんどん蓄積していきます。アスベスト汚染は確実に広がっています。                       

■3.

どのようなものにアスベストが含まれているのか?
「吹付アスベスト」は、アスベストにセメント等の結合材と水を加え混合し、吹付け機を用いて吹付けたもので、1955年(昭和30年)頃〜1980年(昭和55年)に、壁・天井・梁・柱などに防火・耐火・吸音・断熱の目的で使用されました。また、同様の用途で使用している「吹付けロックウール」にも、1980年(昭和55年)まではアスベストを混合した場合がありました。吹付けアスベストを使用した建物は、建築後30年程度経過しており、建て替え時期を迎えつつあります。環境省の調査では、2020年頃にそのピークを迎えると予測しています。これらを背景として、建て替えに伴う建物解体時のアスベスト飛散を防止する目的で、大気汚染防止法が改正されました。

以上のようにアスベストの約9割は建材に使われています。1955年〜1980年の期間の間に建てられた鉄骨建築物、鉄筋コンクリートの建築物の内部に断熱材として使われています。この時期に建てられた建築物を解体する時は気をつけてマスクをつける事、解体する時は予めアスベストを除去する工事をしているかをチェツクしましょう。

その他、戸建の外壁材のサイディングの初期の頃の材料にも入っていました。何れにしても建築物が解体されている現場には近づかないのが一番のようです。

また車のブレーキライニングにも含まれていますのでそれらをノン・アスベスト製品に交換しましょう。

もしも 居住中の家の建材にアスベストが混入した建材が使われているのが判明したならば出来るだけその建材に穴を開けたり、切ったり加工するには避けましょう。またどうしても穴をあけたり、加工する場合には国の安全基準に沿った防塵マスクを着用し、加工終了後服についた繊維の飛散を抑えるためにマスクをしたまま直ぐに服を着たまま水を浴びましょう。その後風呂場に直行し、その服を来たままシャワーで洗い流し、ビニールに入れて棄てましょう。 髪の毛や作業服に着いたとしても濡らしてしまえば飛ばないので、髪は綺麗に洗い流し、服は濡れたままビニールに入れて棄ててしまいましょう。その後マスクをしたままでシャワーを浴び髪を洗い、体を洗いましょう。すべて洗い流しシャワーで風呂場を綺麗に洗い流してすべて綺麗にしてから、防塵マスクをはずします。 これくらいしなければ飛散と吸引を防げないのが現状です。服に付いた
アスベスト繊維は乾いたら又飛散しますので2度と使わない方が良いでしょう。

一般の住宅に使われている可能性のある建材は
1.スレート屋根波板(木造、鉄骨住宅)
2.軒天井用珪酸化カルシウム板(木造、鉄骨住宅)
3.石綿含む外壁サイディング板(木造、鉄骨住宅)
4.鉄骨用被覆ロックウール(鉄骨住宅)
5..アスベスト含有屋根材コロニアル(木造、鉄骨住宅)

以上が主な一般住宅で使われているアスベストを含んだ建材等ですが他にもあります。工法や建築時期によって使う建材が変わっていますので詳しくは建築して頂いた建築業者に確認してください。
このページでは1ページ目の水に続き空気をテーマにして話を進めます。

健康人生楽天主義3ページ目.食について考える

アスベスト被害対策室
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アスベストは静かな時限爆弾と呼ばれています。今後アスベストを多く含んだビルやンションの解体が多く行われるようになります。この怖い物質の存在を知り、正しい対処法を身につけ、災いを避けるようにしましょう。
アスベストの被害を出来るだけ受けないようにするには、

@吹きつけアスベストを使用した建物には近づかない

A車のブレーキパッドにも使われているので、車の往来の多いところではマスクをする。

B出来るだけ自然の多い場所に住む。幹線道路からは離れた所に住む。

C家の建材にはアスベスト製品を使わない。もうすでに使われている住宅は撤去する

D昭和30年〜55年程度に建てられたビル、マンションの解体現場が有る場所には行かない。近づかない。

E産業廃棄物置き場には大量のアスベストを含んだ建築廃材等が廃棄目的で保管されているので近づかない。

Eこの手(建築、解体、廃材処理)の仕事に就かない。 

F住まいには空気清浄機を備えよう。睡眠をとったり、食事をする部屋などに空気清浄機を備え付けましょう。

Gタバコを辞める。タバコを吸うと喫煙とアスベスト被害の相乗効果で肺がんになる確率が上昇します。辞めましょう。

以上の項目を全部守れば、他の人よりも肺癌になる要素が減る分確率も下がります。ぜひ実行しましょう。
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