失敗しない不動産購入術 3

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軟弱地盤について、

続きまして土地の選び方として軟弱地盤の購入はやめましょう。言うまでも無く、軟弱地盤に家を建てると、不等沈下や地盤沈下を起こし、家が傾きます。軟弱地盤はそうでない地盤の所に比べ土地の仕入れが安く出来るので意外と中小の建売業者に人気が有り、値段もそこそこ安く出来るので結構人気が有ったりします。

軟弱地盤と言われる土地は地耐力1u当たり2トン以下の土地を軟弱地盤と言います。軟弱地盤には通常地盤改良工事と言って軟弱地盤の下の地層にある硬い地層に杭を打ち込み、そこを支持層として家の基礎を乗せるためにそこまで杭を打ちます。

杭を支持層まで打って、そこに住宅の基礎部分を載せれば、一応は住宅は沈まないで何十年と持ちますので住宅販売業者は自信を持って軟弱地盤に対しては対策をしてますと言います。一見何の落ち度も無いように見えます。が問題は経年変化と共に顕著化するのが杭に乗っかっている家とその周りの敷地の関係です。

つまり支持層まで打った杭に乗った家本体は不等沈下や地盤沈下は免れますが、その周りの敷地はやがてゆっくりと沈んできますので、家の周りを囲う塀や門、庭、車庫等が沈んで来ます。そうなってくると配管や水道管周りが壊れてきたり、ブロック塀や門扉が不等沈下を起こし始めます。で外に出て改めて眺めてみると家は真ッ直ぐに立っているのになぜか門とか塀がしなった感じで違和感がしてきます。

そういう訳で軟弱地盤は経年変化と共にゆっくりとその周りを巻き込みながら地盤沈下が進んできます。また自分の家は幸い杭のおかげで曲らなくても、近所に地盤改良していない家があればそれらの家が傾きしなだれ掛かって来るかかって来る恐れもあります。

それともう一つ軟弱地盤の多くは、元は川の谷間だったり、中洲だったり、埋立地だったりしますので当たり前ですが、水害に弱く通常でも地中には水分が多く基礎上に水分が多く上がってくる為に家の土台や束、大引きや根太が痛みやすい状態の所が多く家が早く駄目になる傾向が有ります。

また家の敷地として上記のような場所でなく、丘の中腹でも盛り土と切土の混在する宅地は最悪です。造成工事から相当時間を空けて地盤の収まるのを待たないと駄目です。兎に角一生住む家なので地耐力が3t/u〜5t/u位はある土地の場所を買いましよう。またどんなに丘に見えて大丈夫そうでも土地でも買う前にボーリング調査は必ず受けさせましょう。大体10万円〜20万円でボーリング調査は行えます。

今まで誰も書かなかった事を書く

軟弱地盤においては素人目で判断はするな。必ずボーリング調査を入れろ。それを拒む業者からは買わなくても良い。また既に調査を行っているのであればそれを必ず見せて貰う事。
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